製品呼称方法
TDS-K07A …… K型でプランジャー径φ7 TDS-KN12SB …… KN型でプランジャー径φ12 |
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キープソレノイドとは、磁気回路上の一部に永久磁石を組み込んだものです。
瞬間電流を流すだけでプランジャーは吸引し、電流を切ってもそのまま吸着保持しており、
逆電力を瞬間流すと復帰する省電力型ソレノイドです。 TDS-K型ソレノイド 特殊構造により、同型クラスのキープソレノイドでは最大の吸着力を得るように設計されております。 TDS-KN型ソレノイド K型キープソレノイドの特性を犠牲にせず減音効果を得られるようにしたキープソレノイドです。 TDS-KB型ソレノイド キープソレノイドの引込現象(開放状態で外部から振動・衝撃力等が加わったときプランジャーが固定鉄心に吸着され保持状態となってしまう現象)をなくしたものです。可搬・携帯用機器および特定ストロークにおける無励磁吸引力をほとんど零にしたい場合などに最適のキープソレノイドです。 TDS-KW型ソレノイド 左右の2位置でプランジャーを保持することができます。(特注品) |
ア. 吸 引 | ||
通電すると内蔵する永久磁石の起磁力とコイルの起磁力の和によって吸引されます。 | ||
吸着時の磁気回路 | ||
イ. 吸 着 | ||
内蔵する永久磁石の起磁力のみにより、吸着されます。 | ||
無励磁(吸着時)の磁気回路 | ||
ウ. 復 帰 | ||
内蔵する永久磁石の起磁力を打ち消すコイルによる逆向きの起磁力により復帰します。 | ||
復帰時の磁気回路 |
図1.動作と復帰の容量が異なる場合には、抵抗Rが必要になります。 | 図2.ご要望に応じて、コイルに中間タップを出したダブルコイルタイプも製作いたします。ご相談下さい。 |
ア.シングルコイルについて | ||
1つのコイルで吸引・復帰を行うため、(+)・(-)を吸引と復帰とでは逆にしなければなりません。また、吸引力優先にして、定格容量よりも容量が大きくなる場合、復帰電圧を低くするか、定格電圧±10%で行う場合には復帰回路の何れかに抵抗をシリズにいれなくてはなりません。(この抵抗は、試作時の試験成績表の中に明記致します。) | ||
シングルコイル結線図 | ||
イ.ダブルコイルについて | ||
吸引コイルと復帰コイルがあるため、回路的に簡単になります。 ダブルコイル指定の時は、コモンが(+)・(-)かの指定をお願いします。 しかし、吸引コイルスペースを小さくし残りのスペースに復帰コイルを巻くため、同じ容量のシングルコイルタイプに比べると吸引力は多少落ちることになります。 |
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ダブルコイル結線図 |
ア.最適 | |
キープソレノイドとは、無通電で吸着(保持)させるために設計されたDCソレノイドです。吸引1パルスを印加させ、ある程度または長い間無通電で吸着させておき、復帰1パルス印加で復帰させるメカに最適です。 | |
使用例 | |
ビデオ・カセット等のピンチローラー圧着、ブレーキ機構、ガス等の遮断弁、電磁ロック等と、吸着・ロック等を必要とする物には最適です。 | |
イ.不適 | |
吸着をあまり必要としないメカ、または1分間に数百サイクル等とDCソレノイドを連続通電に近い状態で使用しているメカにはキープソレノイドは不向きと思われます。 |